未来フェス大学(メタ大学構想)

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未来フェス大学


◇企画趣旨

1.企画の前提になる考え方

20世紀は組織の時代であった。企業も国家も、組織としての体裁を整え、管理機能を徹底し、効率化とブランド化をはかった。その結果として生まれたネットワーク化という概念は、インターネットとして結実化した。インターネットは、当初、超大国の軍事機能の連携システムとして開発され、やがて大学という知識集約装置のネットワークに進んだ。

その流れの中で生まれてきたのが「ネットワーク型個人」とも言えるべき存在である。近代が生み出した個人は、共同体からスポイルされ、孤立した存在にならざるをえなかったが、ネットワーク個人は、つながりつつある組織を縦横無尽に行き交うことにより、新しい主体性を獲得していった。

当初はインテリやエンジニアたちから始まり、現在においては、多くの人達が、ネットワーク個人という立場を獲得しつつある。それは人類史にとって、ある種の革命であろう。それは政治革命ではなく、産業革命のような産業や生活の基本を変える革命である。

20世紀は、組織と組織の戦いの時代であった。企業も国家も、その流れの中で争い、発展した。しかし、21世紀は、組織と個人との戦いになる。個人とは、ネットワーク個人のことである。

2.大学という組織の変貌

組織のネットワークが進むということは、個別の組織の役割やブランド力に意味がなくなるというこどある。組織は、存在そのものが価値なのではなく、有機的な結合の中での機能でしかなくなる。

2003年にマサチューセッツ工科大学(MIT)から始まった「オープンコースウェア」という運動は、個別の大学の授業というコンテンツを映像公開することにより、特定の学生だけに開かれていた授業を全世界の共有リソースとして活用しようという試みである。この動きは、全世界の大学に広がっている。

この流れの行末は明確である。これまでの社会は、大学という組織に入らなければ信頼する教授の授業を受けられなかった。社会的に評価の高い教授を集めた大学がブランド力を高めることになった。しかし、オープンコースウェアによって、大学という組織に入らなくても授業を聴講することが出来るようになった。現在は、映像による一方的な講義内容のアーカイブだが、やがて、より双方向のイーラーニングシステムが現実化してくるだろう。

組織の意味が変わる。これまでは「東京大学に入りたい」「慶応大学に入りたい」という組織に入ることが若い学生たちの目標であった。それはやがて、先鋭的な学生たちから、何々大学の何々先生に学びたいという意識に変わってくるだろう。大学という組織に価値があるのではなく、コンテンツそのものである教授たちの価値を選択出来るようになる。つまり、教授たちによる「ゼミ」が大学の実体となり、それはやがて「私塾化」するだろう、というのが僕の展望である。

3.未来フェス大学

ということで、「未来フェス大学」を準備する。
以下が呼びかけである。


●大学生の皆さん

◇大学生の皆さん。皆さんの大学にも、つまらない授業の中にも、きらりと光るユニークな先生がいると思います。未来フェス大学では、そうした大学の先生(教授、准教授、講師など)を招いて、特別講義をしてもらいます。自分の大学以外の面白い先生の講座に出てみませんか。(募集要項は準備中ですので、しばらくお待ちください)


●大学の先生へ

ということで、未来フェス大学の講義をお願いします。
講義は、未来フェスCFで参加者を募集し、定員が集まったら開講します。
謝礼はご相談させていただきます。開講場所は、当面は、東京と京都になります。
当面は、既存の大学にて講義をされている教授、准教授、講師の方々に限らせていただきます。
関心のある方は、未来フェス事務局までご連絡ください。

●地域コーディネーター希望の方へ

未来フェス大学を各地で実施していきたいと思います。
都市単位でのコーディネーターを行っていただける方を募集します。

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このブログ記事について

このページは、kitが2013年11月22日 04:43に書いたブログ記事です。

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